10月13日㈫よりガバメントクラウドファンディングが始まります。
その内容を先行で投稿したいと思います。
よろしくお願いします!

1.学校を卒業した先にも、「チャレンジできる人生」があってほしい
重症心身障害のある人の中には、重い障害ゆえに、自分で姿勢を変えたり、言葉で意思を伝えたりすることが難しい人がいます。
また、人工呼吸器や経管栄養、たんの吸引などの医療的ケアを日常的に必要とする方もいます。
医療的ケアや介助が日々必要なため、地域で通える場や活動の選択肢は限られ、家族の大きな支えによって暮らしが成り立っている家庭も少なくありません。
学校に通っている間は、先生や医療・福祉の専門職など多くの人との関わりがありますが、卒業を機に、通う場所や活動、人とのつながりが大きく変わることがあります。
安全が守られ、安心して過ごせることは何より大切です。そのうえで私たちは、安心を守ることと、本人が挑戦し、役割を持つことの、どちらも大切にしてきました。

私たちは30年以上、少人数の場で、重い障害のある仲間たちと仕事をつくってきました。
自分で姿勢を変えることが難しく、日常生活の多くの場面で介助を必要とする仲間がいます。
仕事の時間、スタッフが紙を差し出すと、その仲間は自分の意思でゆっくりと腕を伸ばします。
指を開き、紙をつかみ、自分の力で破ろうとします。
紙が破れると、周囲の声に表情が変わり、もう一度、自分から手を伸ばします。
破った紙は紙すきの次の工程へとつながり、御朱印帳の表紙になります。



一つひとつの動きは小さく見えるかもしれません。
しかし、仕事の流れの中では、その動きが次の人につながり、一つの商品になり、地域の誰かの手に届いていきます。

「できた」という瞬間の誇らしげな笑顔。
私たちは、どんなに障害が重くても、こうした「働く姿」を、その人の人生の一部として社会へ伝えたいと考えています。
2.「今」を支えることを、その人の未来につなげる
医療的ケアやリハビリテーションは、命と健康、日々の暮らしを支えるために欠かせません。
そして家庭で積み重ねられている介護や見守りも、その人の生活を支える大切な基盤です。
私たちは、その人のこれからの暮らしを思い描くことで、今の経験の意味も深まると考えています。
同じ「座る」でも、仲間と同じテーブルを囲むために座る。同じ「手を伸ばす」でも、仕事の紙や道具に触れるために手を伸ばす。
その先の暮らしや役割をイメージすることで、同じ動作にも新しい意味が生まれ、将来につながる経験を日々の中で意識して積み重ねることができます。

2026年7月に成立した医療的ケア児支援法の改正法では、これまでの「切れ目のない支援」の考え方をさらに進め、18歳以降も希望する地域で暮らせるよう支援することが明確にされました。
人生を見通すということは、できることを急いで増やすことではありません。
幼少期に経験したこと、学校で身につけたこと、家庭で大切にされてきたこと、そして成人期の仕事や人との関わり。それぞれを「点」で終わらせず、一人の人生の「線」としてつないでいくことです。

医療、教育、福祉、家庭がそれぞれの役割を大切にしながら、その人の経験や可能性を次へつないでいく。そんな地域の仕組みをつくりたいと考えています。
3.このプロジェクトで行うこと
このプロジェクトでは、仲間たちの現在の「働く姿」だけではなく、幼少期から現在までの歩みを、一つの人生の物語として綴り、社会へ伝え、対話を重ねていきます。

① 専門家と連携した「成長と経験」の振り返り・検証
リハビリテーションなどの専門家と連携し、幼少期や学齢期の学びや経験が、その後の成長や現在の「仕事」にどうつながっているのかを検証します。
② 伝えるメディアレポートの制作
働く姿や仲間との関係を写真・映像・エピソードで表現し、地域の方や、障害・医療的ケアのある子どもを育てるご家族にも伝わるレポート冊子やWebコンテンツとして発信します。
③ 先進的な実践の視察と人材育成
全国の先進的な実践を視察し、スタッフが新しい視点や方法を学ぶことで、日々の支援の質を高めます。
④ カフェ型地域学習会の開催
地域の親御さん、教育・医療・福祉関係者、地域住民を招き、記録された物語を見ながら、共に学び、語り合う場をつくります。
点在している経験を「人生の線」としてつなぎ、次の世代へ手渡せる地域の財産にしていきます。

⑤ プロジェクトの大まかなスケジュール
2026年10月~2027年1月:寄付募集
2027年4月:返礼品の発送
2027年4月~8月:
仲間たちの「働く姿」の動画・写真撮影やエピソードの記録
先進施設の視察・研修
2027年7月~9月:
集めた記録やデータを整理し、専門家を交えた事例検討。
レポート冊子やWeb等のデジタルメディアの編集・制作
2027年11月~12月:
レポート冊子を発行、web等での発信を開始
取り組みを振り返る学習会を開催
2027年12月
地域の親御さん、教育・医療・福祉関係者、地域住民の皆さんとともに、活動の成果を共有し、語り合う「カフェ型報告学習会」を開催
2027年1月:事業のまとめ
4.私たちが目指す、15年後の岐阜の街
15年後の岐阜で、私たちが見たい景色があります。
重い障害や医療的ケアがあっても、「どこなら通えるか」だけでなく、「どんな人と過ごしたいか」「どんなことに挑戦したいか」「どんな役割を持ちたいか」を、一人ひとりの姿を見ながら一緒に考えられる街です。
学校で経験してきたことが、卒業した途端に途切れるのではなく、その先の暮らしや仕事へつながっていく。

学齢期をともにした先生が知っている姿、家族が知っている姿、医療や福祉の専門職が知っている姿を伝え合いながら、「この人は、これからどんな経験を重ねていくだろう」と一緒に考えていく。
親御さんが、家庭とはまた違うわが子の姿に出会うこともあります。仕事に真剣に向き合う姿、仲間の様子を気にかける姿、つくった商品を地域へ届ける姿。その成長を、家族だけでなく周囲の人たちと一緒に喜ぶことができます。
そして地域の皆さんにとっても、仲間たちは「支援を受ける人」だけではありません。
同じ街で暮らし、それぞれの方法で働き、誰かとつながり、役割を持つ一人の仲間です。
そんな一人ひとりの姿が当たり前に見える岐阜の街を、皆さんと一緒につくっていきたいと考えています。
5.寄付金の使い道とリターンについて
目標金額 2,000,000円
【内訳】
・事業費:レポート冊子制作費/視察研修/出張旅費/学習会/報告会/カフェ型交流場運営費
・返礼品費(送料含)
・事務経費:消耗品費/広報宣伝費/クラウドファンディング手数料
※目標金額に達しなかった場合、また目標金額以上の寄附をいただいた場合でも、すべて当プロジェクトに活用させていただきます。

返礼品は団体応援
ご支援いただいた寄付金額に応じて、返礼品をお届けします。
返礼品には、いぶきの仲間たちが作るかりんとう、季節のジャム、ポン菓子、マドレーヌなどの食品や詰め合わせ、草木染ストールなどがあります。また、共に岐阜市で地域づくりに取り組む団体の商品やサービスも含まれます。
返礼品を選び、手に取っていただくことそのものが、障害のある人の仕事づくりや地域のつながりを応援することにつながります。

6.この未来を、一緒につくってください
私たちが伝えたい「働く」は、たくさんの仕事をこなすことや、一人ですべてができることだけではありません。
誰かから期待され、その期待に自分なりの方法で応えようとすること。仲間と関わり、自分の役割を持つこと。そして「できた」という喜びを誰かと分かち合うことです。
これから育つ子どもたちとその家族が、「大人になった先にも、こんな暮らしや働き方があるんだ」と未来を思い描ける地域へ。

重い障害や医療的ケアがあっても、一人ひとりの人生が途切れることなく、地域の中でつながっていく岐阜を、皆さんと一緒に育てていきたいと願っています。
仲間たちの「働く姿」と「人生の物語」を未来へつなぐために、皆さまの温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。



