いぶきの大切な仲間である竹内彰さん。 
去る、4月19日に天国へ旅立たれました。 

いぶきの長い歴史の中で、欠かすことのできない大きな存在であるおひとりでした。

明るい性格であり、とにかく挨拶が代名詞。来訪者さんや、保護者さん、農作業を始めてからは、畑で会う地域の方々に、とにかく誰よりも真っ先に「こんにちはー!」と、元気に挨拶をされる人。まさにいぶきの「看板男」と呼ばせていただいても過言ではないでしょう。

ひと昔前のいぶきは「下請け作業」が中心の仕事でした。彰さんは、とにかく作業が早く、デパートや和菓子屋さん等の買い物袋に紐やタックをつけてどんどん仕上げていく職人でした。2013年の途中からは農作業をはじめ、茶畑の仕事に従事されるようになりました。いぶきのある地域から車で50分離れた揖斐川町春日という地域の茶畑での作業。冬は雪が降ると体の小さい彰さんの腰くらいまでの積雪がありました。それでも、人一倍元気に作業をがんばってこられました。今年の物資販売カタログの三年番茶という商品の隣にある写真が彰さんです。

いぶきや、彰さんをはじめとした仲間、スタッフ、関係者等、全く関りやつながりのない地域での作業が始まりましたが、彰さんが地域のかたに率先して挨拶をすると、続いてあいさつができるようになる仲間が増えました。茶畑の近くにはトイレがありません。長時間作業するためにはどうしてもトイレが必要になる時があります。その当時、区長さんから「公民館のトイレをあけとくから。おまえのためやない。あきらさんやこの仲間たちのためだから」とスタッフへお気持ちを強く伝えてくださったこと、いまでも鮮明に覚えています。また、茶畑の地主さんも「おー!きたか!元気か?今日もがんばれよ」と彰さんを初め仲間たちに労いの言葉をいつもかけてくださいます。区長さんや、地主さんをはじめ、地域の方々から「あきらさん」「あきらくん」「あきら」と作業メンバーのなかで最初に名前を覚えてくださり、今に続く関係を続けてくださっています。

 

「おーい!」今でも、どこかから声が聞こえてきそうな気がします。

いぶきの仲間をはじめ保護者、スタッフ、関係者等、重ねてこられた関係がある方が多く、日々「竹内彰さん」という存在の大きさに頭があがりません。

彰さん、いぶきのなかで、いぶきひとりひとりの中でずっとずっと共に生きています。

心よりご冥福を申し上げます。

彰さん、また会いましょうね!

いぶき 佐藤健太郎

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